大山 夏道ルート

≪メンバー≫ Toshi(CL、記)、Hora

 

年末は蒜山縦走をもくろんでいたが、どうにも雪がなさそうなので頼みの大山へ変更した。

現地に着いても麓は全然白くなく、「本当に雪あんのか?」と不安になった。

しかしそこはさすがに大山。標高を上げるにつれ景色が変わり、登山口では冬山と呼ぶにふさわしい積雪があった。

せっかくなので頂上小屋でゆっくりしようと、テントや鍋の具材を担いで荷物は大きくなったが、先のボッカのおかげでたいして苦にはならない。

 

何にしてもメジャールートなので踏み跡はばっちり。しかし下山者はみなシリセードどかグリセードで降りてくるのでステップは切らないといけない。

すれ違った山ガール達が薄くて丸いプラスチックの板をぶら下げていたので聞くとこれを尻に敷いて滑るらしい。おじさんたちの時代は肥料袋とかだったぞ(?)。何でも商品化される時代になったものだ。

途中キックステップの基本を練習しながら、2時間くらいで6合目の避難小屋に着いた。

 

 

八合目を過ぎると風が強く視界もよくないが、まだ道標や木道は埋まってないのでルートを外すことはない。クランポンも不要だった。

弥山山頂で証拠写真をとり、そそくさと今日の宿へ。避難小屋もまだ全然埋まってなく、すんなり1階の入り口から入ることができた。

広くてトイレもあり、ここは本当に快適だ。しかもどうやら今夜は貸し切り状態。

テントを張って雪で水をつくり、早速宴会に入る。具材たっぷりの贅沢鍋は冬の泊まり山行ならではの楽しみだ。

長い夜にはちと酒が足りなかったが・・・。

 

 

二日目の朝。ペラペラのシュラフでさぞ凍えた夜を過ごしただろう?と相棒のHoraさんにきいてみたら、「全然熟睡できました!」とのこと。若さとは恐ろしいものだと感心しながら、昨日の鍋の残りで雑煮を食していると、人の声が・・・。こんな早朝から?ご来光を見るために6合目の小屋から登ってこられたらしい。しかし山頂付近はガスって何も見えず、残念。

 

今日は行者別れを元谷へ下るルート。時間に余裕があるので、弱層テストとしてオーソドックスなショベルコンプレッションテストのやり方(写真左上)、滑落停止の基本、ビーコンの捜索練習をした。

元谷小屋付近からは快適そうな斜面が望まれ、次回はぜひスキーで滑ろう、と二人で誓いを立てた。

そして大神山神社で今年一年の山行の無事を感謝し、締めくくりとすることができた。

 

 

大山には厳しい冬山の表情も見せてもらったが、 エネルギー溢れるHoraさんには物足りなかったかもしれない。

冬といえば山スキーが習い性になっている自分としては随分久しぶりの歩きの山行で新鮮だった。たまにはいいものである。

帰りの温泉(豪円湯院)も安くてなかなかいい湯だった。

 

≪感想≫(Hora)

 

今回の山行では、冬山登山の基礎を多く学べました。

雪道の歩き方や、アイゼンの持ち方等、基本をしっかり意識して歩いてみると、今までと違った感覚を味わうことができた。

特に、登りと下りの歩き方は、もう少し練習が必要だと感じました。

山頂の山小屋では、温かく美味しい鍋のおかげか、快眠(薄シュラフでしたが・笑)することができました。

また、弱層テストや滑落停止技術、ビーコン操作の練習を行い、冬山技術を多く体験することができました。

本格的な冬シーズンに向けて、もっと経験を積んでいきたいと思います。

 

≪コースタイム≫ ※途中訓練をはさみながらでもあり、大雑把です。

12/29 登山口(12:30)→六合目(15:00)→弥山山頂(15:50)

12/30 避難小屋(7:00)→六合目(8:00)→元谷(9:30)→大神山神社(10:30)