ニセコ 目国内岳 山スキー

【メンバー】toshi(CL、記) Hora(SL) saijyo(会員外) yuki(会員外)

 

18年前、山スキーをはじめたばかりでスキーはからっきしだった頃、はじめて正真正銘のパウダーに遭遇して、天国のような滑降の味を知ったのが目国内岳だった。

このところの天候からして同じようなパウダースノーは望めないだろうが、思い出の山を再び訪れる喜びを胸に新千歳空港から西へ向かった。

 

西方から眺める羊蹄山は本当にきれいな円錐形で、蝦夷富士の別称がぴったりである。

なつかしいニセコの山々を右手に見て新見温泉に到着すると、路上には既に何台もの車が停まり山の身支度をする人がたくさんいた。

メジャーなルートなんである。

 

遅めの出発だが雪は締まっているので余裕はありそう。

ルートは前目国内を経由せず、林道の最初のヘアピン手前の沢を渡って尾根を登る。そういえば最初に来た時もこの沢が渡れるかどうかを懸念してたっけ。この時期の積雪量ならまだ問題ない。

 

尾根に取りつくと病み上がりのはずのsaijyoさんがいいペースで飛ばす。汗が噴き出る。

台地状を越え主稜線に向けて高度を上げていくと、後方にニセコ山塊、その向こうに羊蹄山が白銀色に輝いている。

ほどなくピーク直下の岩稜基部に到着。ここでスキーを脱いで山頂へ。やや風が強く汗ばんだ身体が冷えるが天気はよく360°の大展望だ。

長万部から狩場、積丹、余市、札幌近郊の山山、yukiさんとsaijyoさんは山座同定に忙しい。北海道の山初心者のHoraさんはチンプンカンプンだろうが、出てくる山名はどれもが懐かしい。

 

あまりの展望のよさに40分くらい山頂にいただろうか。いよいよシールを外して滑降開始である。

とりあえず最初に飛び出してみた。雪は締まっていてコンディションは悪くない。悪くはないが・・・。

表層の重めの雪がひっかかるのかすぐにバランスを崩す。革靴+ステップソールのせいにしたくはない。したくはないが・・・。

板の真ん中に乗れてないとぼろが出るということだろう。

 

yukiさんはあいかわらず華麗なテレマークターンで降りていく。腰の位置を高くキープした滑りで、優雅である。

山スキー初心者(のはず)のHoraさんも果敢に斜面を攻めてなかなかさまになっている。

ベテランsaijyoさんは、なんと最初の転倒でビンディングの解放機構が戻らなくなり、スキーが使えなくなってしまった。いろいろやったが修復せず、結局担いでツボで降りる羽目に・・・。

 

滑りのルートとしては樹間もそこそこ空いていて斜度もほどほど。山スキーヤーに人気があるのもうなずける。

今回は二人に着いていくのが精いっぱいで滑りを満喫するというわけにはいかなかったが、ブーツに頼らずに板に乗る、いい勉強になった。

前回のパウダーは山板だった。同じパウダーをテレマークで滑れたら、思い残すことはないんじゃないかとさえ思う。次は厳冬期に再訪したい。

 

【コースタイム】

 新見温泉(10:00)→ 目国内山頂(12:30-13:15)→ 新見温泉(14:50)

 

【感想:Hora】

 今シーズンから始めた山スキー。

 すっかり山スキーの魅力に取りつかれ、とうとう北海道に足を運んでしまった。

 この日は晴天で気温も高く、新雪パウダーの滑りとまではいかなかったが、

 目国内岳山頂からの滑走ラインを眺めると、北海道の雄大な景色が目の前に広がる。

 灌木のない斜面の滑走を思いのままに楽しむことができた。