山行報告

札幌近郊 春香山 山スキー

【メンバー】toshi(CL、記) Hora(SL) yuki(会員外)

 

当初は積丹岳の予定だったが、天気予報が芳しくないので札幌近郊の低山ということで春香山を選定した。

通常の桂岡ルートではなく、yukiさんの提案でオーンズスキー場から和宇尻(ワウス)山を経由するルートをとった。

 

出だしで林道をショートカットするために利用したスキー場のリフトを降り、林道に合流すると、なんだか大きな溝のようなラッセルの跡が・・・。わかんかスノーシューにしてはでかいし、深い。見るとところどころに馬糞が散らばっている。この辺は乗馬のルートなのだった。冬でもやってるんだ!しかし馬はともなく、馬上の人は寒いだろうなぁ、と思いながら、このでっかいラッセルの跡をスキーで(馬糞が付かないように)横切るのは結構苦労する。

 

急な斜面もジグを切りながらぐんぐん高度を上げていくと、ほどなく和宇尻山に到着。途中テープが付いていたので、それなりに人が入っているのかもしれない。ここからはいったんコルに降りてから登り返しとなるが、天気ももちそうだし、せっかくなので春香山のピークを目指す。

のっぺりした山頂でどこがピークなのかよくわからない。今回はどうしても滑りたいという声があがらなかったのでパスしたが、眼下の銀嶺荘までの斜面はいかにも楽しめそうな感じである。

 

シールを外し、もと来たルートを忠実に下る。和宇尻山への登り返しでは、シールを貼り直す二人を尻目にさっさと登りにかかる。ステップソールの強みである。和宇尻からは樹間を縫いながらの滑降。自分の腕前ではちと間隔がせまく、基本慎重に、時に攻める気持ちで降りて行った。

ということで、今回はほとんど滑降の写真がありません!

 

林道まで降りるとちょうど乗馬の馬に出くわした。足元になにやら長いものを着けた3人組に遭遇して馬も少々驚いた風だったが、それ以上刺激しないように我々が動きを止めて、馬をやり過ごした。そして、また馬糞の谷を越えてスキー場トップまで登り返した。

 

せっかくなので最後にゲレンデを滑って降りることに。いやあ、障害物がないというのはなんと滑りやすいことか!と実感しながら降りてきた。

 

【コースタイム】

 オーンズスキー場(10:55)→ 春香山山頂(13:50)→ オーンズスキー場(15:30)

 

【感想(Hora)】

 当初の予定では積丹岳に向かう予定だったが、生憎の悪天により、sekigutiさんの提案で、春香山を目指すことになった。

 yukiさんの案内のおかげで、スムーズに山行を進めることができた。幸い、予想していた以上に風も雪もなく、快適な山行になった。

 和宇尻山からの滑走ラインは灌木が多く、快適な滑走とまではいかないが、スキー技術が試されるラインなので、

 技術不足の自分にとってはいい経験となった。

 2日間の北海道での山スキーを終えて、3月下旬でこの雪量があることは、すごく羨ましいと感じた。

 以前、夏に北海道を訪れた時とは、まったく違った景色を見ることができ、北海道の魅力を感じることができた。

 

0 コメント

ニセコ 目国内岳 山スキー

【メンバー】toshi(CL、記) Hora(SL) saijyo(会員外) yuki(会員外)

 

18年前、山スキーをはじめたばかりでスキーはからっきしだった頃、はじめて正真正銘のパウダーに遭遇して、天国のような滑降の味を知ったのが目国内岳だった。

このところの天候からして同じようなパウダースノーは望めないだろうが、思い出の山を再び訪れる喜びを胸に新千歳空港から西へ向かった。

 

西方から眺める羊蹄山は本当にきれいな円錐形で、蝦夷富士の別称がぴったりである。

なつかしいニセコの山々を右手に見て新見温泉に到着すると、路上には既に何台もの車が停まり山の身支度をする人がたくさんいた。

メジャーなルートなんである。

 

遅めの出発だが雪は締まっているので余裕はありそう。

ルートは前目国内を経由せず、林道の最初のヘアピン手前の沢を渡って尾根を登る。そういえば最初に来た時もこの沢が渡れるかどうかを懸念してたっけ。この時期の積雪量ならまだ問題ない。

 

尾根に取りつくと病み上がりのはずのsaijyoさんがいいペースで飛ばす。汗が噴き出る。

台地状を越え主稜線に向けて高度を上げていくと、後方にニセコ山塊、その向こうに羊蹄山が白銀色に輝いている。

ほどなくピーク直下の岩稜基部に到着。ここでスキーを脱いで山頂へ。やや風が強く汗ばんだ身体が冷えるが天気はよく360°の大展望だ。

長万部から狩場、積丹、余市、札幌近郊の山山、yukiさんとsaijyoさんは山座同定に忙しい。北海道の山初心者のHoraさんはチンプンカンプンだろうが、出てくる山名はどれもが懐かしい。

 

あまりの展望のよさに40分くらい山頂にいただろうか。いよいよシールを外して滑降開始である。

とりあえず最初に飛び出してみた。雪は締まっていてコンディションは悪くない。悪くはないが・・・。

表層の重めの雪がひっかかるのかすぐにバランスを崩す。革靴+ステップソールのせいにしたくはない。したくはないが・・・。

板の真ん中に乗れてないとぼろが出るということだろう。

 

yukiさんはあいかわらず華麗なテレマークターンで降りていく。腰の位置を高くキープした滑りで、優雅である。

山スキー初心者(のはず)のHoraさんも果敢に斜面を攻めてなかなかさまになっている。

ベテランsaijyoさんは、なんと最初の転倒でビンディングの解放機構が戻らなくなり、スキーが使えなくなってしまった。いろいろやったが修復せず、結局担いでツボで降りる羽目に・・・。

 

滑りのルートとしては樹間もそこそこ空いていて斜度もほどほど。山スキーヤーに人気があるのもうなずける。

今回は二人に着いていくのが精いっぱいで滑りを満喫するというわけにはいかなかったが、ブーツに頼らずに板に乗る、いい勉強になった。

前回のパウダーは山板だった。同じパウダーをテレマークで滑れたら、思い残すことはないんじゃないかとさえ思う。次は厳冬期に再訪したい。

 

【コースタイム】

 新見温泉(10:00)→ 目国内山頂(12:30-13:15)→ 新見温泉(14:50)

 

【感想:Hora】

 今シーズンから始めた山スキー。

 すっかり山スキーの魅力に取りつかれ、とうとう北海道に足を運んでしまった。

 この日は晴天で気温も高く、新雪パウダーの滑りとまではいかなかったが、

 目国内岳山頂からの滑走ラインを眺めると、北海道の雄大な景色が目の前に広がる。

 灌木のない斜面の滑走を思いのままに楽しむことができた。

 

0 コメント

大山 山スキー

【メンバー】toshi(CL、記) Hora(SL) Fuku(会員外)

 

いつか大山を滑りたいと思っていた。

昨年末の忘年山行で元谷から仰ぎ見た斜面はまるで手招きしているようで、そこで誓った3月の大山初滑りが実現した。

 

前夜はFukuさんのキャンピングカーで超快適な夜を過ごし、翌朝起きてみれば駐車場は登山者の車であふれかえっていた。

青天の予報ということもあるだろうが、すごい人気だとあらためて感心した。

スキーを担いで夏道登山道に入るとまだ7時前だというのに登山者は引きも切らず、ほとんど団子状態で登る。

雪面はよく締まっており、硬いので一応クランポンを着けて歩いた。

 

 

予定では六合目避難小屋上部からまず西沢を滑り、登山道を再び登り返して行者谷を滑降することにしていた。

しかし西沢は結構急斜面で、日も当たらずカリカリの予想。

今日は風も弱く快晴で輝く稜線が美しい。このままスキーをデポしてピークを踏んで行者谷だけ滑るのもありかと思案したが、

せっかくなので行者谷を滑り、状態がよければ登り返してもう一回滑るというプランに落ち着いた。

 

積雪量は昨年末の時と比べようもなく多い。六合目の避難小屋はほぼ埋まっていた。

前回は灌木に遮られてよく見えなかった山腹も、完全に衆目にさらされている。

行者谷も35°くらいあろうか、結構急である。雪崩最適斜度でもあるので、念のためピットを掘り弱層テストをした。

上部10cmくらいに弱層があるが上の層はまだスラブ化してない。さらに下20cmくらいに中の中(腕5回くらい)の弱層が見られたので

慎重を期してひとりずつドロップインすることにした。 

 

 

上部の斜度は我々の技量では少々きつすぎた。自分は腰が引けてうまく滑れず、斜滑降気味に下る。

途中誤ってストックを落としたら、下の灌木帯まで際限なく転がって行った。

 

そもそも雪の状態はよく締まった上に最近の新雪が乗って上々のコンディションである。

少し斜度がゆるむと気持ちよくターンが決まり、思わず歓声が上がる。3人が想いおもいのシュプールを描いて下って行く。

 

 

いつものことだが下りはあっという間。元谷小屋の地点まで降りて余韻を味わいながら、さあ、この後どうする?

Fukuさんはもう十分という感じ。若いHoraさんは当然もう一回滑りたいはず。

とはいえスキーを担いで登山道をまた登り返すのもつまらない。とうことで、二人がシールを着けて谷を登り返すことにした。

ジグを切って六合目避難小屋まで一気に1時間のシール登高。太陽の直射と雪の照り返しで汗が噴き出る。

今度はやや斜度が緩い小屋の直下からドロップイン。1回目の滑降で慣れていることもあり、出だしから攻めの滑りができた。

 

 

日当たりのいい斜面なので雪も緩んできてコンディションはますますいい。

これは・・・はっきり言ってたまりません!

二人で交互に奇声を発しながら、ツボ足で下山する登山者の脇を滑り抜け、Fukuさんが待つ元谷の喉まで20分足らずで降りてきた。

振り返れば、威厳のある大山の山容の一画に、滑り下りた谷が白く輝いていた。

 

 

ますます雪が少なくなる本州の果てで、われながらよく続いていると思う、この山スキーというジャンル。

今回はおそらくこれ以上ないベストのタイミングで至福の滑りを楽しむことができた。

こういうのがあるから、やっぱり止められないんですね。

 

【コースタイム】

大山駐車場(6:55) → 六合目避難小屋上部(9:20~10:00) → 行者谷滑降 → 元谷避難小屋下部(10:15~10:35)

→ 登り返し → 六合目避難小屋(11:35) → 行者谷滑降 → 元谷避難小屋下部(11:50)

→ 駐車場(12:40)

 

0 コメント

十方山 山スキー

 

【メンバー】 toshi(CL)、Hora(SL、記)

 

十方山は、中国山地西部の広島県に位置する標高1319mの山である。

昨日(2/25)の臥龍山に続き、前回(2/11)大雪の為に登頂できなかった十方山にリベンジする。

 

二軒小屋駐車場へ着くと、前回より明らかに雪量が少ない。

そもそも前回は駐車場が雪で埋まっており、駐車場に車を停められなかったはずだ。

スキー板にシールを装着して、登山口への林道を進める。

林道は所々、雪解けの流水により、完全に溶けてしまっていた。

スキー板をいったん取り外し、雪無部を通過する。

この日は雪が解けている箇所は数か所あり、前回はスキー板を外すことはなかったので、

雪量の違いが明らかだった。

十方山登山口へは前回の約半分くらいの時間で辿り着けた。

天候が違うだけで、登山時間や体力消費が大きく異なることを経験することができた。

正直、前回はこの時点でバテバテでした・・(笑)体力の衰えを実感しました。

  

 

十方山登山口から山頂へと繋がる支尾根上を詰める。

ここは登山道の為、テープ標識が所々にあり迷うことはなさそうだ。

急登箇所はToshiさんに伝授してもらった脚抜きターンで斜登高していく。

僕(Hora)のターン技術が上がったのか、又は雪量が少なかったのか、

この日は今までで一番楽に斜登高することができた。(おそらく後者である・・笑)

基本の動きの重要性を再確認する。

順調に登高を進め、約2時間で十方山山頂へ到着した。

十方山山頂付近は傾斜の緩やかな場所が広がり、西斜面には短距離だが、灌木の無い斜面を滑走できそうだ。

我慢できずにスキー板のシールを外し、滑走する。本当に一瞬だったが、広い斜面の滑走を楽しむことができた。

 

 

山頂へ戻り、登ってきた支尾根を滑走しながら下山する。

この日も昨日と同様、雪質は良く楽しく滑走することができた。

下山滑走中、すれ違った登山者達が、「うわぁ~楽(ラク)そうやねぇ~」と言っていた。

僕(Hora)も山スキーが登高時も滑走時も、こんなにも効率がよい登山スタイルとは思っていなかった。

それにしても、下山はあっという間に終わってしまう。

 

【コースタイム】

二軒小屋駐車場(6:50)→十方山登山口(7:40)→十方山山頂(9:00)

→十方山支尾根滑走開始(9:40)→二軒小屋駐車場(10:30)

 

 

0 コメント

臥龍山 山スキー

【メンバー】 toshi(CL)、Hora(SL、記)、fuku(会員外) 計3名

 

臥龍山は、中国山地西部の広島県に位置する標高1223mの山である。

ここ一週間は冷えこむことが少なかった為、積雪状態に少し不安があったものの、

週末の天気予報は、天候は安定しているとのことで、期待を胸に、臥龍山へと車を走らせた。

道中、益田市を過ぎた辺りでは小雨が降っていたが、国道191号線で標高を上げていくと、

次第に雪へと変わり、臥龍山麓の積雪状態も予想していた以上に良い状態だった。

登山口へ向かう車道は、途中までしか除雪されていなかった為、臥龍山登山口の手前に車を駐車して、登山を開始した。

早速スキー板にシールを装着して山頂を目指す。

駐車場から数分歩くと、臥龍山登山口に出合い、地図を開き山頂への方角と予定ルートを再確認する。

 

 

 

当日は登山道のトレースは無く、地図とコンパスで確認しながら、山頂へと繋がる支尾根を目指す。

思った以上に枝沢が多く、沢を沿って先を進めていたが、山頂への支尾根に上がる為には、徒渉は避けられなくなり、

支沢が小さくなった箇所で、徒渉を行った。

 

 

 

山頂へと繋がる支尾根を辿りながら、標高を上げていく。

尾根に上がってからは急登箇所も少なく、スムーズに登行することができた。

臥龍山山頂に辿り着くと、山頂標識の大体が埋まっていた。

山頂の展望はあまり開けていないが、近場のスキー場を確認することはできた。

 

 

 

さて、いよいよ待ちに待った滑降である。

スキー板からシールを外し、滑走の準備を始めると、Fukuさんに脇腹痛が生じ、

症状は中々落ち着かず、少し様子を伺いながら、スキー滑走を始めた。

この日の雪質は非常に良く、気持ちよく滑走を楽しむことができた。今までで一番快適に滑走することができた。

所々斜度が急な所もあるので楽しめたが、やはり灌木が多いので、思うにスピードを調整できない。

灌木の多い斜面をもう少しスムーズに滑走できるようになるために、もっと練習が必要だと実感できた。

 

下りも何度か枝沢の徒渉を行うも、無事に登山口に下山することができた。

 

 

やはり山スキーの下山は楽しいが、あっという間に終わってしまう。

下山時もfukuさんの脇腹痛は若干あるとのことで、明日(2/26)の十方山山スキーは控えることとなった。

大事でないことを祈ります。

 

【コースタイム】

駐車場(9:40)→臥龍山登山口(9:50)→臥龍山山頂(12:20)

→臥龍山山頂滑走開始(13:00)→臥龍山登山口(14:20)→駐車場(14:30)

 

 

0 コメント

十方山 山スキー

 

【メンバー】 toshi(CL、記) Hora(SL)

 

西日本は久々の寒波にさらされ、金曜日から大量の雪が降っている。

予報では土曜日も降り続き、まず道路状況が懸念されたが、この機会を逃すわけにはいかない。

ちょうど風邪をひいてぐずぐずしていたので、完治させるためにも(?)行ってみようと決めて国道9号をひた走った。

 

日本海側に向かうにつれ道路の雪も増え、のろのろ運転の車もいてたっぷり4時間かかったが、除雪されていたので問題はない。

二軒小屋の駐車場の車も雪に埋まっていたが、どうにか角に車を停めることができた。

林道を歩きだしてみると、ひざ下まで埋まる。スキーをはいてこれだけ潜る雪は数年ぶりだ。

ラッセル初体験のHoraさんにはなんとちょうどいいタイミングか。ここぞとばかりにたっぷりラッセル堪能してもらいました。

そうはいっても先行者がいないので全部ラッセルとなりこれは時間かかりそう。登山口までの2kmちょっとが長かった。

 

登山口からは14:00までと時間を決めて尾根に取りつく。雪が深いので、持ち上げた板がフリーにならないテレマークだときつい。こういう時はアルペンの板だとガシガシいけるのに・・・と思うが、鋭角にジグを切って登って行く。誰か同じルートを登ったものだろうか、尾根上にはずっとテープが付いており、降りはこのテープとトレースを頼りにしようと思う。気温は低く、雪はずっと降り続いている。

 

標高1200m強のところで時間切れ。山頂は近いが、雪は深いし吹雪いているので潔く引き返すことにした。

シールを外していざ滑降、と思ったが、特に上部の方は斜度がないので全然滑らない。仕方なく登ってきたトレースを辿りながら下る。

ところどころ斜度のあるところでは、一瞬ではあるが、久々の深雪滑りを堪能できた。これまた初体験のHoraさん、よかったね。

かかと加重でちょっとコツがいるのだが、慣れないのか珍しく転倒。深雪はハマるとなかなか復帰できません。これもいい体験だね。

 

ということで、下りはあっという間。

林道に戻ると、あれだけ深く刻んだトレースも降りしきる雪で大分埋まってたりして、今日このルートに入れたことにあらためて感謝。

帰りはいこいの村の温泉で冷えた体を温めた。これで風邪も完治した・・・かな?

 

【コースタイム】

 二軒小屋駐車場(10:30) → 十方山登山口(12:15) → 標高1200m付近引き返し(14:00)

 → 登山口(14:45) → 駐車場(15:15)

 

0 コメント

恐羅漢山 山スキー&イグルー体験

【メンバー】toshi(CL)、Hora(SL、食料、記)

 

恐羅漢山と旧羅漢山の間のコルから、西斜面をスキーで滑走しました。

前回(1/21)の滑走した時の重たい雪質とは異なり、雪は締まっていて滑りやすい。

その日の雪の状態で、滑りが違ってくることを実感できました。

斜面も緩く、灌木も少なかったので、気持ちよく滑ることができました。

標高約200m分の滑走を楽しみ、滑走した斜面を再度登り返す。

コルに戻り、イグルー作り開始。

1時間半かけて特大イグルーが完成しました。

その日はイグルーの中で鍋を食べて、初めてのイグルー泊。

自分達で作ったこともあり、愛着が深まります。

しかし、夜中に雨が降り始め、イグルーの上部が少しずつ溶けてくる。

何度か雪で補強するが、雪解けの進行も早く、雨が強くなってきた。

崩壊の恐れもあり、名残惜しくもToshiさんのテントに緊急避難しました。

次回は雨の降らない日にイグルー泊をしてみたいと思いました。

 

0 コメント

恐羅漢山 山スキー

【メンバー】 toshi(CL、記) Hora(SL) tsuru(会員外)

 

西中国山地にも待望の雪が降り、まず手始めということで何度か行っている恐羅漢~台所原を目指した。

登りの標高はスキー場のリフトでほとんど稼いでしまう省エネルートだ。

駐車場で準備する間に周りはどんどんスキー、スノボー客の車で埋まって行く。

雪を待ち望む気持ちはみなさん同じのようで・・・。

かやばたゲレンデのチケット売り場では1回券が買えないトラブルなどもあり出発は遅れてしまったが、まあ、乗ってしまえばリフトなのであっという間に山頂直下に到着し、リフトトップからシール登高開始。

 

尾根を登りはじめる前にピットを掘り、弱層テスト。表層近くに顕著な危険な層は見受けられなかったので歩を進める。

山スキーデビューのHoraさん。深雪でのシール登高ははじめてで最初ぎこちなかったが、だんだん様になってきた。

今回の雪は新雪だがやや重めで、ラッセルというほどでもなかったので、初回の足慣らしにはちょうどよかった。

 

ほどなくして山頂に到着。天気予報はあまりよくなかったはずだが、山頂では晴れ間に恵まれ記念撮影ができた。

 

 

さていよいよシールをはずして滑降モードに。登った尾根を少し下ったところで、今シーズン初滑りのtsuruさんが不安を覚え、ゲレンデ練習に切り替えるとのこと。ただ突っ込めばいいというものでもなく、止めるのも勇気がいること。それでは、と二人で台所原へ向けて滑り下りた。しかし・・・。

まず、今回はルート取りを誤った。東側に回り込みすぎたせいでずっとブッシュが混んでいて開けた斜面にならない。雪もまだ不十分で笹が出ており、やや重めの雪にも難儀しながらずりずりと降り下れば、台所原よりやや東寄りの林道に出てしまった。これは今シーズンもう一回来ないといけません。

 

それでも、木の混んだ斜面のいい練習になったと前向きにとらえ、林道を歩いて北尾根のコルへ上がり、牛小屋高原に向けてドロップイン!(と意気込むほどの斜面ではないが、気持ちだけは入れていかないとね)

いつも割と苦労する印象があるこちらの斜面の方が、今日は比較的スムーズなルート取りができた。短い滑降だったがHoraさんも山スキーの面白さを少しは実感してくれたのではないかと思う。

林道に出るとちょっとだけ上りになっているので、板にうろこのついていないHoraさんは板を外すと、とたんにズボッと埋まる(写真)。カンジキとしてのスキーの威力も実感してもらえたかな?

 

下山して合流したtsuruさん、存分に練習できたようなので、次回は一緒にリベンジしましょう!

 

【コースタイム】

 リフトトップ(10:30)~恐羅漢山頂(11:30)~台所原(13:00)~北尾根のコル(14:30)~スキー場(15:10)

 

0 コメント

大山 夏道ルート

≪メンバー≫ Toshi(CL、記)、Hora

 

年末は蒜山縦走をもくろんでいたが、どうにも雪がなさそうなので頼みの大山へ変更した。

現地に着いても麓は全然白くなく、「本当に雪あんのか?」と不安になった。

しかしそこはさすがに大山。標高を上げるにつれ景色が変わり、登山口では冬山と呼ぶにふさわしい積雪があった。

せっかくなので頂上小屋でゆっくりしようと、テントや鍋の具材を担いで荷物は大きくなったが、先のボッカのおかげでたいして苦にはならない。

 

何にしてもメジャールートなので踏み跡はばっちり。しかし下山者はみなシリセードどかグリセードで降りてくるのでステップは切らないといけない。

すれ違った山ガール達が薄くて丸いプラスチックの板をぶら下げていたので聞くとこれを尻に敷いて滑るらしい。おじさんたちの時代は肥料袋とかだったぞ(?)。何でも商品化される時代になったものだ。

途中キックステップの基本を練習しながら、2時間くらいで6合目の避難小屋に着いた。

 

 

八合目を過ぎると風が強く視界もよくないが、まだ道標や木道は埋まってないのでルートを外すことはない。クランポンも不要だった。

弥山山頂で証拠写真をとり、そそくさと今日の宿へ。避難小屋もまだ全然埋まってなく、すんなり1階の入り口から入ることができた。

広くてトイレもあり、ここは本当に快適だ。しかもどうやら今夜は貸し切り状態。

テントを張って雪で水をつくり、早速宴会に入る。具材たっぷりの贅沢鍋は冬の泊まり山行ならではの楽しみだ。

長い夜にはちと酒が足りなかったが・・・。

 

 

二日目の朝。ペラペラのシュラフでさぞ凍えた夜を過ごしただろう?と相棒のHoraさんにきいてみたら、「全然熟睡できました!」とのこと。若さとは恐ろしいものだと感心しながら、昨日の鍋の残りで雑煮を食していると、人の声が・・・。こんな早朝から?ご来光を見るために6合目の小屋から登ってこられたらしい。しかし山頂付近はガスって何も見えず、残念。

 

今日は行者別れを元谷へ下るルート。時間に余裕があるので、弱層テストとしてオーソドックスなショベルコンプレッションテストのやり方(写真左上)、滑落停止の基本、ビーコンの捜索練習をした。

元谷小屋付近からは快適そうな斜面が望まれ、次回はぜひスキーで滑ろう、と二人で誓いを立てた。

そして大神山神社で今年一年の山行の無事を感謝し、締めくくりとすることができた。

 

 

大山には厳しい冬山の表情も見せてもらったが、 エネルギー溢れるHoraさんには物足りなかったかもしれない。

冬といえば山スキーが習い性になっている自分としては随分久しぶりの歩きの山行で新鮮だった。たまにはいいものである。

帰りの温泉(豪円湯院)も安くてなかなかいい湯だった。

 

≪感想≫(Hora)

 

今回の山行では、冬山登山の基礎を多く学べました。

雪道の歩き方や、アイゼンの持ち方等、基本をしっかり意識して歩いてみると、今までと違った感覚を味わうことができた。

特に、登りと下りの歩き方は、もう少し練習が必要だと感じました。

山頂の山小屋では、温かく美味しい鍋のおかげか、快眠(薄シュラフでしたが・笑)することができました。

また、弱層テストや滑落停止技術、ビーコン操作の練習を行い、冬山技術を多く体験することができました。

本格的な冬シーズンに向けて、もっと経験を積んでいきたいと思います。

 

≪コースタイム≫ ※途中訓練をはさみながらでもあり、大雑把です。

12/29 登山口(12:30)→六合目(15:00)→弥山山頂(15:50)

12/30 避難小屋(7:00)→六合目(8:00)→元谷(9:30)→大神山神社(10:30)

 

0 コメント

ボッカ訓練 東鳳翩山

ボッカ訓練の前日、僕(Hora)は20リットル分の水をペットボトルとタンクに入れ、ボッカ訓練に備えた。 

ボッカ訓練とは、装備が多くなる冬山登山に備えて、わざと重い荷物を背負い、事前に体を慣らしておく目的があります。

これまた初体験! 

大学時代と比べると、体力が落ちてしまったので、ちゃんと背負って登頂することができるのでしょうか?(笑)

 

今回のメンバーは、toshiさん(CL)、Hora(私)の計2名

 

ボッカ訓練を行う為に、山口市の東鳳翩山の山頂を目指しました。

この日は天気も良く、二ツ堂登山口駐車場には多くの車がありました。

運よく登山口近くの駐車場に車をとめることができ、ボッカ訓練開始!!

20リットル分の水とテントや食料を持っているので、30kg近くあったと思います。

少し水を減らしていきたい気持ちがありましたが、冬山登山の為に、体をイジメます!(笑)

一歩一歩進む度に、肩や腰が悲鳴をあげる。

上着を着ていると暑いので、toshiさんも僕(Hora)も上着を脱ぎ、半袖Tシャツになる。

登山道は綺麗に整備されており、急登も無く、良いペースで進むことができた。

すれ違う人達から、「頑張ってるね」と言われてしまうと、下手にペースを落とすこともできない・・・(笑)

途中で僕の体力が山頂まで持つか心配になる時もありましたが、なんとか東鳳翩山に登頂することができました。

山頂からは、山口市街を見渡すことができ、想像していた以上の絶景でした。

山頂で出会ったおじさんが僕の荷物を担ぐと、「私にはテント泊の登山は無理そうだ」と言ってしまい、一つの目標を壊してしまったかもしれない。(笑)

山頂近くの広場で、toshiさんが用意してくれたおでんを温めて食べる。山頂は風が冷たくて、温かいおでんがとても美味しかった。

ボッカ訓練の時は、おでんを食べること習慣があるみたいです。

下山も水は捨てずに、背負って東鳳翩山を下りました。

下山中の方が、肩に重荷がかかり、肩の痛みがひどくなりました。

家に帰り、鏡で肩を見てみると、ザックのアザができていました。(笑)

 

《 コースタイム 》

二ツ堂登山口 9:10 ~ 東鳳翩山山頂 10:25 ~ 山頂近くの広場 10:40

下山開始 11:45 二ツ堂登山口 12:45

 

≪写真≫

下段左:toshiの荷物  下段右:Horaの荷物

0 コメント

レスキュー訓練

 

レスキュー訓練を行う為に、陶ヶ岳で訓練予定でしたが、

当日は雨となってしまい、近場の公園にて訓練を実施しました。

 

今回のメンバーは、toshiさん、fukuさん(会員外)、Hora(私)の計3名

 

セルフレスキューに必要なロープワークを、一つ一つ練習していく!

僕(Hora)は、レスキュー訓練は初めてだったので、前もってネット動画等でロープワークを確認してきたつもりでしたが・・・

まずは、基本的なロープワークから~

フリクションノットやザイルの結び方を練習していく!

ここまでは知っていることが多かったのですが・・

支点工作の流動分散や、懸垂中の仮固定は、いざやろうと思っても、すぐにできないことも多かった。

今回の訓練を行うことで、自分がどの程度ロープワークを理解しているのかを、詳しく知ることができました。

もし万が一に事故が起こってしまった時に、セルフレスキューを行なえることが、とても大切なことだと思いました。

 

≪写真≫

左:リード確保時の仮固定と自己脱出 中:懸垂下降時の自己脱出 右:登り返し

 

0 コメント

一の俣沢 沢登り

天井ヶ岳に突き上げる一の俣沢は、短い行程なのに三浦さんの本では中級のランクが付いており気になっていた。

今回、新人のHoraさんを伴って覗いてみることに・・・スカだったらごめんね。

 

11月に入ってめっきり冷え込むようになり、朝起きた時は「ホントに沢に入るのかよ?」とつぶやいてしまった。

しかし厚手のウェットスーツを用意して張り切っている新人の手前、弱音は吐けない。

一の俣温泉を抜けて天井ヶ滝の看板がある林道入口へ駐車。堰堤の上部から入渓するのだが、流れはいかにもしょぼい・・・。

ちょっとした小滝をはさんで平凡な河原歩きが続く。

水は冷たいのだけれど、歩くと汗ばんでくる。ウェットスーツのHoraさんは・・・時々水につかって涼んでいた??

 

「まだかな?」と思う頃に天井ヶ滝が姿を見せた。なるほど立派な滝である。

流芯は完全シャワーになり、とても登れないので右壁に取りつく。フリーで行けそうかな、とも見えたが、高度感があるのでロープを出す。

この沢の下流~中流の岩は独特の褐色で趣がある。

天井ヶ滝から上は小ぶりの滝が数個。三条の滝、幅広の滝5mはロープを出すほどではないがなかなか楽しめた。

上流は地形図を忠実に表現するように沢形が現れ、地図読みの答え合わせにちょうどよい。

山頂の南側に張り出した尾根の末端に突き上げ、藪こぎもなく尾根を辿るとほどなく天井ヶ岳山頂に出た。

下山は同沢下降も考えたが、時間優先で尾根道を下ると、1時間弱で車止めに着いた。

これで今シーズンの沢は打ち止め、かな?

 

【コースタイム】

 堰堤上部から入渓(9:00)~天井ヶ岳山頂(11:00)~林道入口(12:00)

【メンバー】

 toshi(CL、記) Hora(SL)

0 コメント

球磨川水系 そごう谷 沢登り

僕(Hora)は、泊りの沢登りが初めてだったので、ずっとこの日が待ち遠しかった

 

≪メンバー≫ toshi(CL)、tsuru(SL)、Hora(記)

 

<10月15日(1日目)>

15日の早朝から山口を出発して、昼前には入渓できそう!!と思いきや・・

入渓地点の約4km前で道路の崖崩れの補修整備により、通行止め(通行規制中)・・・(泣) 

入渓地点までの4kmを歩いて行くことに!結局、入渓地点に到着したのは昼過ぎでした・・(笑) 

 

【写真】 ~左から~

◆交通規制の看板

◆林道から踏み跡へ下降

 

入渓地点から木浦谷を遡行していくと、右岸に2段2m滝を構える支流が見えてくる。「そごう谷」の入り口だ!!

そごう谷の水質は非常に綺麗で、実は隠れて何度も水を飲んでいた(笑)。

ゴルジュのトラバースや、小滝の直登を楽しみながら遡行していく。今回は入渓時間が遅れていたので、大きな滝は高巻きして遡行を進めた。

時折、滝を登りたそうに眺めるtsuruさん (笑)。

tsuruさんは年齢60歳を超えているにも関わらず、驚異的な体力の持ち主(現在もフルマラソンを走っているとか)。

 

【写真】 ~左から~

◆入渓点は穏やかな様子だが

◆水勢のある小滝や釜を、各自思い思いに越えていく

 

 

かなりいいペースで遡行し、この日は予定していたビバーク地付近まで辿り着いた。

toshiさんが「今日の物件(幕営地)を探そうか」と言い出した(笑)。

そして物件が決まると、「ツェルト設営」、「薪集め」、「タープ設営」を行い待ちに待った焚火が始まる。

Toshiさんが慣れた手付きで火をおこしていく → 焚火のスペシャリスト発見! 

そして焚火を眺めながらビールで乾杯する!最高の瞬間~!! 

雨も降ってきたがタープのお陰で快適に焚火を続けることができた。

夜もずっと雨は止まず、ツェルトに落ちる雨の音に、少し不安を感じながら、この日は就寝・・・

 

【写真】 ~左から~

◆今日の物件

◆タープを張り終える頃、ポツポツと雨が降り出した

◆近年まれにみる「いい焚火」ができた

◆夕食の準備も焚火で

<10月16日(2日目)>~朝4時起床~

雨は降り続いている・・・(泣)

沢は少し増水しているが、遡行には問題なさそうだ!予定通り扇山の山頂を目指すことに!

遡行を進めていくと、次第に沢の水量は小さくなり、ガレ場となった。ガレ場から尾根に上がると、穏やかな稜線に出る。

更に稜線を進めていくと「扇山山頂」に到着した!天候が悪かったので、山頂からの景観を楽しむことはできなかったが、沢から山頂に辿り着いた達成感はかなり大きかった

 

~読図による尾根下山~

Toshiさんが「今回の山行の核心」と言い、下山が始まる!地図を見る限り、尾根は複雑に分かれていて、何とも難しそう・・・

Toshiさんの先導により、慎重に下山していく!

確実な読図により、いいペースで下山していく → 読図のスペシャリスト発見!

そして予定していた入渓地点に無地辿り着いた!「ヨッシャー!」と心の中で叫んでいました(笑)

 

 

【写真】 ~左から~

◆読図は慎重に

◆なぜか下山ルートはずっと新しい杭が・・・(最近地籍調査が入った模様)

◆原生林と伐採地との境の急斜面を下降

◆ほぼ狙い通りの踏み跡に降り立った

《 感想 》

今回の山行は本当に勉強になることが多かったです。

特に、雨の中でも快適に過ごす技術として、焚火で暖をとり、

美味しいご飯を食べ、しっかり睡眠をとることの大切さを学びました。

また、読図で下山している時は、迷うことの心配よりも、ルートを孝策して歩を進める

ことの楽しさが勝っていたと思います。

もっと勉強すること多くあると思いますが、少しずつ技術を高めていきたいと思います。

Toshiさん、tsuruさん2日間ありがとうございました。

また、泊りで沢登りに行きましょう!!!

 

《コースタイム》

15日 木浦橋13:00 林道 13:30 入渓 13:40  そごう谷出合い 14:00 ビバーク地 16:00

16日 ビバーク地 06:30 ガレ場(沢終点)9:30 稜線 10:00 扇山山頂 10:30

   北向尾根下山 11:00 木浦橋 14:50

 

0 コメント

犬戻峡 沢登り

今回はHoraさんのお試し山行ということで、山口県内でもメジャーなルートである犬戻峡を選んだ。

この沢は山口にUターンで戻ってきた時に最初に登った沢だったなあ。なつかしい。が、忘却が特技の自分は細かい様子はほとんど覚えていないので初見と同様の新鮮さで遡行することができた(?)。

 

出だしからキャンプ場を通り堰堤がいくつも出てくるが、水は清らかで気持ちのよい渓相である。出てくる滝の多くが釜をもち、泳いでもいいが、微妙なバランスで越えるへつりの方が概して面白い。

Horaさんは果敢に泳ぐ。シャワーでもとりつく。若さあふれる登りっぷり、いいねえ。

F7トユ状5mは水勢強く自分は右壁を巻き気味に越えたが、Horaさんは突っ張りで正面突破。F8、F9の登攀ラインもしっかり読んでいた。登攀力も申し分ない。ただリードの経験は少ないということで、途中休憩の合間にハーケンを打つ練習をした。ハンマーの扱いはまだぎこちないが、学ぼうというその姿勢が大事。適当なリスが見つかるかどうかはその場の状況なので、サイズの選択、どの程度効いているかの感覚、回収の仕方などは練習と実践の中で身につけていきたいものだ。

 

ハーケンといえば、F11の上部には「なぜこんなところに???」という場所に残地ハーケンやボルトが打ってある。初心者が遊歩道から入渓して登るものであろうか?できれば余計なものは残地してほしくないのだが・・・。

今回は二人パーティということもあり、かなりいいペースで遡行できた。

あらためて犬戻峡は滝もそれなりの難度があり、岩はかっちりしてフリクションもきくので、快適な登りが楽しめるいい沢だと感じた。

 

メンバー toshi(L、記)、Hora

コースタイム 8:20入渓(寂地峡出合手前) 10:50犬戻しの滝 (大休止) 13:10林道へ(第四堰堤の先から) 14:00駐車場

1 コメント

深谷川 蛇の谷

蛇の谷はいかにも登攀的なイメージが強く、これまで敬遠してきた沢だったが、このたびS野さんという強力なクライマーに同行する機会を得ることができた。

取りつきは林道からまず深谷川の本流に降りるのだが、のっけから20mの懸垂下降。これは経験者がいないとわかりにくい入渓点だ。

本流を少し下降したところが蛇の谷の出合。ぱっと見、水量も大したことなく、貧相な感じなのだが・・・。

歩き出すとすぐに釜を持ったF1が現れ、いきなり難しい滝登りではじまる。

この後も次々とロープが必要な滝、滝、滝の連続で、しかもほとんどシャワークライムなので冷たい。今日は久しぶりにウェットを着てきて正解だった。

この沢は全般的に岩がぬめっていていずれの滝も見た目より難しい。リードは全部S野さんにお任せした。荷物はパートナーのジョコさんに預け自身は空身でガンガン登る。その突破力は素晴らしい。ジョコさんも、いかにもクライマーらしいムーブを駆使しつつ、嬉々として滝に取りついていく。釜もシャワーもものともしない。そんな若いパワーに私とaoitoriさんは付いていくのがやっとであった。

とりわけ核心のF8は難関の右壁ルートを回避して中央ルートをとり、しかもセカンドであるにも関わらず結局登れず巻くことに・・・無念であった。

水が涸れた上流部は枝沢が何本も入り本流をたどるのは難しい。途中から尾根に取りついたのは正解だったようで、快適な初級の笹薮を漕ぐと小五郎山山頂近くの登山道に出ることができた。

今回は本当に滝登りを満喫させていただいた。そしてもうちょっと登攀力を養わないと・・・と実感させられる遡行であった。

 

メンバー:S野(C.C.INA*PINA)、ジョコ(C.C.INA*PINA)、aoitori(周南山岳会)、toshi(記)

0 コメント

島の谷 沢登り

今日は周南山岳会のみなさんと、何年ぶりかの島の谷にご一緒させていただいた。

車道からおりて対岸の島の谷に入渓。水量はそれなりあるようだ。

最初の難しい滝(F5 4m?)はS木さんがリード。泳ぎの後の取りつきがもろシャワーで厳しい。よくリードしたな、と思いながらフォローしていると、つかんだ将棋盤くらいの岩が剥がれた!岩は足にあたって落ちたが幸い大けがにはならずすんだ。

この沢の岩は概してはがれやすいので、体重をかけるときは特に注意が必要だ。

それにしても、ビビリました。

元気な若手Y山さんとM谷さんも果敢にシャワークライムに挑む。

黒滝(F7 20m)は一見難しそうに見えるが意外と手がかりが豊富で楽しめる。ただ、30mロープでは十分な支点の位置まで届かず、カムで確保支点とした。

 

写真は上部が立っていて少々いやらしい滝。

ここはベテランのS口さんにトップをお願いした。

ブランクがあるとおききしていたが、さすがの安定感で突破。

島の谷は大きな滝は少ないが、泳ぎ、シャワークライムと濡れる要素が比較的多い。

 

この日の天気は曇だったので、結構みんな寒かったと思う。

ちょっと長い河原歩きに飽きた頃、大滝が現れる。

すごい迫力。

大滝の登攀は左壁の脇から取りついてロープを出す。

上部の核心部はフットホールドがなく難しいが、最後を飾るにふさわしい登りが味わえる。

島の谷は沢歩きを味わうというより滝登りを楽しむと考えてくるとよいだろう。季節はやっぱり夏の盛りがいい。

今回はリードもさせていただき、よい経験・勉強になりました。

0 コメント

谷川連峰朝日岳 湯檜曽川本谷 沢登り

tsuruさんと行く日本百名谷シリーズ第二弾は湯檜曽川本谷。在京時代、谷川周辺の沢はいくつか登ったがここは未踏だったのでお付き合いすることにした。それにしても山口からは遠い。車で片道正味13時間。しかもお盆休みで渋滞が予想される。この行き帰りの移動が最大の核心と思われた。

 

 

8/11の山の日700に山口を出発。交替で運転しながら土合駅にたどり着いたのは2300頃。前夜祭も早々に切り上げて車中で前泊。

 

(写真:岳人にはおなじみの土合駅)

8/12 600土合駅の登山ポストに計画書を出して出発。本流沿いの新道を歩いて武能沢が横切るところで入渓し、本流へ。さすがに水量は少ないようだが、明るく開けた渓相で期待が高まる。

 

すぐにゴルジュ様となり魚止めの滝からの連瀑帯はもったいないけど無理せず巻く(先が長いので)。平凡な河原歩きの後渓相はナメ主体となり、昨年のクワウンナイを思い出す。滑滝あり、瀞あり、滑床も多彩な色の岩ありで変化に富んでいる。

 

20mあまりのすっきりした廊下が表れる。これが赤淵だろうか?

足がつかないし両壁ともへつれないので泳ぐ。背中のザックが浮いてヘルメットで頭を押さえられ苦しい。ここは最初からロープを引いて空荷で泳ぎ、ザックと後続を引っ張るのが正解。基本的なことなのに、久しぶりだと忘れてしまっている。この泳ぎで全身ずぶ濡れになり寒い!連日の猛暑にあえぐ日本列島にあって、ブルブル震えながら歩いている我々はhappyだといえようか。

 

 

やがて90°左に屈曲した本流に左岸から二本の支流が合わさる珍しい形の十字峡。自然の造形は本当に豊かで面白い。なお続く滑滝を超えていくと豪快な抱き返りの滝20mは左壁にとりつき直登。

 

 

(写真:壮大な30mナメ滝)

次に幅広の滝10m。ここが登りの核心だった。ルートは瀑芯の裏側をかいくぐるように左上し左壁の乾いたところを登る、と見てとれる。ところが、登攀隊長不調のため代理を仰せつかった自分はここでひるんだ。瀑水を浴び続けることで体力と気力がどんどん奪われていく恐怖を、これまで幾度となく味わっているからだ。おのずと右岸の草付に巻きのルートを求めた。結局そこには踏み跡もなく(ということはこれだけメジャーなルートにあって巻き道として利用されてないということ)、どんどん巻き上がって行く危険な状況。最後は25mくらい上がったところの灌木に捨て縄を打ち、懸垂下降で基部に戻った。ベテランのtsuruさんは早々にこのルートがNGと見切っていたが、淡い期待を抱いた自分がずるずると引きずってしまった。時間も相当ロスして精神的にきついところだったが、2度目のトライで選択肢は一つしかない。腹を決め、カッパを着こんでロープを付け、瀑芯に突入。予想通り激しい落水がどんどん体力を奪っていくのを感じるが、幸いひどい悪場はなく、乾いた左壁に抜けた。さほど難しい登りではないが、念のためハーケンで支点をとり、滝上でtsuruさんを確保。結局この滝に1.5時間以上を要してしまった。

その後も滝場が続いて飽きさせない。ようやくハイライトの大滝下にたどり着いたのが1730。ここもロープを出して、定石通り左側から取りついて登り、右岸のバンド状をトラバース。

 

ほどなく二本目の送電線直下。テン場適地の二股まではまだ滝場が続いている。既にいい時間でもあり、泊まれそうな河原があったので今日はここまでとする。鉄砲水がきたら一撃なので、本来ならこんなところで泊まってはいけないのだが、すぐに逃げられるようにと荷物をまとめてツェルトを張った。薪が十分集められずまともな焚火にはならないが、どうにか点火。これだけで気分が随分違う。濡れた体や荷物を乾かすほどの焚火にならなかったので、快適に就寝とはいかなかったが、早朝の冷え込みもまださほどではなく、無事朝を迎えることができた。

 

(写真:40m大滝)

8/13 550 BP出発。沢はまだまだ開けていて、数えきれないくらい滝場も続く。快適に直登できる滝がほとんどなのが楽しい。やがてたどり着いた二股は確かにテン場として一等地だ。ルートを右にとりしばらく行くと水量も減るが小滝は続く。

と、一人の単独行の男性が追いついてきた。今回はじめて遭遇する別パーティである。聞けばなんと朝500に出発してもうここまで登ってきたとのこと。身軽な日帰り装備で、当然滝も巻きもノーザイルでフリーだろうが、それにしても恐ろしく速い。世の中には色んな人がいるもんだと、と妙な納得感で先を譲った。

 

(写真:上流部の渓相)

長い下山を考えれば早く山頂へと気がはやる。奥の二股を過ぎてがぜん傾斜が急になりどんどん高度を稼ぐ。沢はどこまでも沢形を刻んでくれている、と思いきや、そのうちササヤブに突入。踏み跡はあるようだが・・・・。ササはやがてハイマツに。「なんかアンチョコとは違う詰めだなあ」と思いつつ、久しぶりのハイマツ漕ぎもこれまた楽しである。

ようやく稜線に抜けて10:30めでたく朝日岳の山頂に立った。朝から立ち込めていたガスも少し晴れて、谷川の主稜線が目に飛び込んでくる。うん、すがすがしい。

 

さあ、下山である。コースタイムで4時間半。もう少し早く降りれるかなと思っていたが、そう甘くはなく、ほぼコースタイム通りの時間を要した。「あれは一の倉か?こっちがマチガ沢か?」と谷川の岩場がおどろおどろしい姿で望まれる笠が岳~白毛門までの稜線。大きなアップダウンの繰り返し、炎天下の尾根歩きはこたえるものだ。土合にたどり着いた時は二人ともバテバテだったが、充実した、いい山行だった。

 

 

 湯テルメで二日間の汗を流し、うまいヒレかつ定食で腹を満たして帰路についたのが18:30。夜中じゅうまた二人で交代しながら高速を飛ばし、翌朝8:30には山口に帰りつくことができた。これなら3人いればもっと楽に上の方の山にも行けると実感した。さあ、来年はどこの百名谷にしましょうか?tsuruさん。

 

メンバー toshi(L、記、食料) tsuru(SL、会計)

コースタイム 8/12 6:00土合駅 8:30武能沢出合 18:30送電線下C1

      8/13 5:50C1 10:30朝日岳 16:00土合駅

3 コメント

亀山 クライミング

山口へUターンして9年になるが、亀山は岩屋さんのエリアというイメージが強く、まだ行ったことがなかった。お隣の陶ヶ岳と違い、ここでは「岩トレ」などと言ってはいけない。あくまでクライミングなのである。

このたびヘンリーさんのお誘いを受けてめでたく亀山デビューが果たせた。

 

それにしても、このくそ暑い炎天下に岩にはりつくなんてよっぽどの物好きである。自分も、お盆の湯檜曽川本谷に向けて少しでも登りこんでおこうという想いがなければ、ぜったい来なかっただろう。

 

takkeさんにリードしてもらいトップロープでトライしたのはいずれもグレード5.10bの「くじら館」と「回転木馬」。前者はなんどもテンションかけてぶら下りながらどうにか終了点にタッチ。後者はパンプした腕が限界でどうにもならず途中敗退。それでも核心部のムーブは面白かった。

 

ご一緒させてもらった岩屋さんたちの登りをみていると、人それぞれの登り方があり、クライミングは創造的なスポーツだなあ、と感じる。

たまにはこういうところで刺激をいただくのもいいなと思う。

本当はちょっとでもジムで練習してから来るといいんだろうけど・・・。

0 コメント

七分沢(椹野川支流東川) 沢登り

元勤め先の目と鼻の先にある七分三分沢。そのうち行こうと思っていながら6~7年が過ぎてしまったが、今回はtsuruさんのお誘いで初遡行することができた。

高速道路をくぐった先の側道脇に車を停めて、林道を少しあるいたところから入渓。ちょっとゴーロを歩くとすぐに滑床となり、この後、土砂や倒木、小岩が覆っていてもこの沢は滑の沢だと知る。姿を現した小滝も基本滑滝で、中には微妙なバランスを要する滝もあり、小気味良い遡行が楽しめる。

途中二つの堰堤に阻まれるのは興ざめだが、その昔大きな土石流で下流域に被害をもたらした東川の歴史を思えばいたしかたないところか。

クライミングルートが開かれている重石と呼ばれる岩は存在感がある。その重石の基部から50mはあろうか、立派な滑滝が這い上がっている。

久しぶりにまともなリードのつもりでフル装備で臨んだが、存外大した悪場もなくすんなり抜けた。拍子抜けではあったが、登るうちに重石を見降ろし、滝上では鳳翩山も見渡せる景色も素晴らしい。ここがこの沢のクライマックスだろう。

大滑滝の上部もさらに滑床と滝が続き、ご多分にもれず倒木・土砂の雑音はあるものの、これはなかなかの名渓と言っていいのではないだろうか。

標高400mくらいで引き返し、右岸の踏み跡を探りながら下る。

それにしても、沢を離れると暑い。そして、踏み跡はほとんど近年踏まれた形跡もなくシダが生い茂っており、足元が見えないうえ結構な急斜面のトラバースなので危ない。沢自体は初心者向けにちょうどよい感じなのだが、この下山はいただけない。前回の宮杉峡と同様、沢を下るのが望ましいのではなかろうかと思う。

次回は、もう少し水量の多い時期にきて、稜線まで詰めて同沢下降としゃれこみたい。

 

メンバー:toshi(SL)、tsuru

0 コメント

宮杉峡 沢登り

今シーズン最初の沢は梅雨の真っ最中になってしまった。しかし、奇跡的に天気予報は晴マークでラッキー。ただし、前日まで相当の雨量があり、川はかなり増水している模様。

宮杉峡は旧周東町の物見が岳を源流とする。途中まで沢沿いに道が着いているのでいざとなればエスケープはとりやすいルートだ。

最初の滝(F1)は激流に泡立つ感じでとてもじゃないが取りつけそうにないのでパスして、その先から沢床に下りてみる。水量は多いがどうにかなりそうである。

河原歩きとはいえ、なんといっても沢はじめなので足運びが心もとないが、感覚を取り戻すにはほどよいゴーロ歩きが続く。

やがて小滝が出てくるが小粒だなあ、と思っていたら前方に巨大な滝が・・・。いえいえ、立派な堰堤なのでした。左岸から巻き上がってから沢床におりようとするも、堰堤湖上流に水たまりが伸びていて少々苦労した。

またしばらくゴーロが続き、下シャンシャン滝からはプチゴルジュ風となり釜をもった小滝が出てくる。水量が多いので結構難儀するところもあるが、ロープを出すほどではない。

上シャンシャン滝は大きな水しぶきをはね上げて大迫力である。左岸を巻いてすぐ滝上に降りる。またしばらく平凡となり、この先もまだ小滝が出てきそうだがいい時間になったので、Nagaさんが用意してくれた豪勢なうどんを食べて下りにかかる。

右岸にすぐ踏み跡が見つかって、「これは楽勝」と思ったのもつかの間。幾度となく踏み跡は途切れ、藪をトラバースしたり沢に下りたり、結構ストレスのかかる下りになった。こんな状況なら最初から同沢下降の方針で行った方がすっきりしてよい。

せっかくなので今度来ることがあれば山頂まで詰めてみようと思う。

最後はお約束の獺祭を買って帰路に着いた。

 

メンバー toshi(SL)、Aoitori、Naga

0 コメント